执笔者プロフィール

菊池 尚(きくち たかし)
その他 : 逗子菊池タクシー代表取締役社長その他 : 社団法人神奈川県タクシー協会副会長塾员

菊池 尚(きくち たかし)
その他 : 逗子菊池タクシー代表取締役社長その他 : 社団法人神奈川県タクシー協会副会長塾员
令和6年4月、神奈川県东部である叁浦市の地域で、神奈川県版ライドシェアの実証実験「かなライド@みうら」が始まった。叁浦市が运送主体となり、叁浦市在住者または在勤者20名程度をドライバーとして见込む。既存のタクシー事业者も叁浦市から委託を受け、运行管理?整备管理を担う。
「かなライド@みうら」の対象エリアは、叁浦市全域。おもに叁浦市南部を出発地として、19时から深夜1时にかけてライドシェアが导入されている。中でも叁崎地区は叁崎渔港があることから饮食店が多い繁华なエリアとして知られ、新鲜な鱼介类を求めて県内外からも多くの行楽客が访れる。
エリア内の鉄道駅は京浜急行线の叁崎口駅と叁浦海岸駅があるが、どちらも渔港から离れている。行楽客の多くは鉄道駅と渔港とをバスやタクシーで行き来し、外からの行楽客は、日中は渔港周辺のエリアで回游している。日帰り中心の観光地であり、叁浦市のタクシー需要はこうした行楽客によっても支えられている。一方、叁浦市内は宿泊施设の数が限られ、夜间の饮食店を访れる多くは地元客である。夜间のタクシー需要は激减し、19时にはタクシー会社も営业を终えている。
渔港から最寄りの叁崎口駅まで徒歩で1时间半ほどかかるため、こうした状况下で外食后の夜の足がないことを、地域の人々が黒岩祐治神奈川県知事に诉えかけたことで神奈川におけるライドシェアに向けた议论は始まった。
実証実験に向けた準备として、神奈川県、叁浦市のタクシー事业者と业界団体、および国土交通省関东运输局が参画メンバーとなり、令和5年10月の第1回検讨会议から议论を重ねてきた。笔者も神奈川県タクシー协会の一员としてこの会议に加わってきたが、普段は逗子市?叶山町?鎌仓市を営业エリアとして祖父の代から続くタクシー会社を経営している。
タクシー事业者の観点から言えば、东京都心部などで见られる“流しタクシー”の営业は、郊外や地方の小都市では少なく、大部分は通勤や买い物の帰宅客に备えて駅のロータリーに待机する“构内タクシー”か、无线?アプリ等を通じて駆けつける“无线配车タクシー”のいずれかである。配车の场合、基本的にタクシー会社の运行管理室を通してドライバーに要请が入り、现地に向かうこととなる。
配车営业を行う场合、ドライバーの他に运行管理を担う人员を営业所に置くこととなり、鉄道駅のない叁浦市南部では需要の减る夜间であっても少なくとも一人以上の人件费を割かなくてはならない。今回の実証実験ではこうした负担が解消されることも期待されている。ちなみに「かなライド@みうら」では叁浦市のタクシー会社2社が运行管理を担っている。
「かなライド@みうら」ではタクシーと同额程度の运赁でライドシェアが利用できる。配车アプリ「骋翱」を活用し、配车管理や代金决済、ドライバー评価が行われる。ドライバーにはドライブレコーダーや车内カメラの设置、车両整备等が义务付けられている。
ドライバーは叁浦市と委託契约を结ぶが、市はドライバーに対して最低赁金にプラスした费用を支払う。神奈川県の最低赁金は1,112円で、本来これを支払うためには一时间あたり3,000円の売上げが必要だ。この実証実験では、委託を受けたタクシー会社は运行管理の他、面接や教育も担っており、将来的にタクシー会社がドライバーの雇用(委託契约)を担うことになった场合、この売上げ确保の可否が议论の分かれ目となるだろう。
旅客の安全确保の面で言うと、採用时の教育はもちろん、日々の営业では始业?终业の际に営业所で点呼を行い、アルコールチェックや健康チェックを行うのが基本だが、今回の実証実験ではデジタル技术によりそれが远隔で行えるようになったことが大きい。また、神奈川県と保険会社が新たに开発したライドシェア専用の保険にも加入し、乗客への保障にも备えている。
この実証実験は、自家用有偿旅客运送许认可の根拠となる道路运送法第七八条二号の弾力的运用によって実现した。白ナンバーによるタクシーの要件となる「交通空白地」の定义を、车両不足が深刻な地域や曜日、时间帯に限り解禁するというものである。
この背景には运送业界全般に生じている高齢化と人手不足の问题がある。タクシードライバーの年齢层は50~70代が多くを占め、近年は若年层や女性ドライバーも増えているものの、その动きはまだ限定的である。
笔者が代表を务めるタクシー会社では、郊外の住宅地エリアが中心となるため、拠点駅のバス运行时间外の通勤通学利用や、日中でもバス停留场から离れた地域での通院?买い物利用の需要が高い。小社ではこうしたニーズも踏まえ、介护タクシーや子育てタクシー(チャイルドシート付き)を导入し、ドライバーにも资格教育を施し対応しているが、交通空白地の需要は多様化している。全国に先駆けて始まった神奈川南端での実証実験が地域の足にとって课题解决のロールモデルとなることを愿っている。
※所属?职名等は本誌発刊当时のものです。