执笔者プロフィール

松尾 弘(まつお ひろし)
法务研究科(法科大学院) 教授
松尾 弘(まつお ひろし)
法务研究科(法科大学院) 教授
1.所有者不明土地问题とは何か
バブル経済が崩壊し、土地は値下がりしないという土地神话が崩れてから、所有者不明土地の増加が徐々に问题视されるに至った。所有者不明土地とは、所有者またはその所在が、不动产登记簿の调査など探索者に通常期待される相当な努力を払っても确知できない土地のことである。
所有者不明土地は、利用?管理されず、草木が繁茂し、ゴミが不法投弃され、害虫が発生するなど、环境に悪影响を及ぼす。地上の建物や树木が放置され、隣地への崩落などの危険が生じても、即时に対応できない。また、公共事业や(再)开発事业の実施に际して所有者の探索に时间や费用が嵩み、被灾地では復兴事业や灾害対策の妨げになる。さらに、固定资产税などの徴収にも支障をきたす。その结果、所有者不明土地の増加は国家的损失を生じさせる。
2.所有者不明土地问题への対応
こうした所有者不明土地问题に対応すべく、一连の法改革が施されてきた。それは、①森林や农地における共有者不明の场合の利用(??)?管理(??)の容易化に始まり、②所有者不明土地利用円滑化法により、简易建筑物等のない所有者不明土地を対象に、公共事业や地域福利増进事业の促进が図られた。そして、③民法改正により、所有者不明土地一般を対象に、所有者不明土地管理制度、共有者不明の场合の管理ルールの创设など、管理(??)を円滑にする制度を设けた。共有者の一部が不明の不动产の持分を取得または譲渡する権限を裁判所から得る制度は、所有者不明土地の解消(??)にも通じる。また、所有者不明土地の発生を予防(?????)すべく、管理不全土地管理制度も导入した。同じく、④相続土地国库帰属法により、相続等によって取得した土地を一定の要件の下で国库が引き取ることを认め、⑤不动产登记法改正により、相続による不动产所有権の取得に登记义务を课した。これらは所有者不明土地の「発生の抑制及び解消并びに円滑な利用及び管理」の确保を国等に求めた、2020年改正土地基本法に沿うものである。
所有者不明土地管理制度は、2023年4月の施行后1年间で500件を超える申请があり、相続土地国库帰属制度は、同年4月の施行から2025年4月末までの约2年间で申请総数3732件、却下58件、不承认54件、取下げ604件、国库帰属件数1586件である。これらの制度への需要の大きさを窥わせる数字といえる。
3.所有者不明土地问题の淵源
しかし、これらの法改革のみによって所有者不明土地が速やかに解消されるとは限らない。所有者不明土地の発生は、日本の土地所有制度の歴史と深い関係を持っているからである。日本の私的土地所有権制度は、明治政府が财政基盘を确保するために、土地取引を自由にして地価を创出し、土地所有権の証としての地券の交付と引き换えに地価に课税したことに由来する。土地利用规制が后手に回る中で土地取引が活発化し、地価が上昇し、土地担保金融が発达して、経済活动の基盘となった。农村から都市への人口移动が増加し、都市部の地価は経済の拡大とも相俟って継続的に上昇した。
戦后も地方から都市への人口移动が続き、高度経済成长を支え、土地神话が形成される中、土地の投机的取引が过热した。しかし、间もなくバブルが崩壊し、不良债権処理が続く中、社会の高齢化と人口减少が进み、経済规模が缩小し、地価の下落が生じるようになった。単に土地を所有することの経済的メリットは、土地の管理?纳税等の负担に见合わないものとなった。加えて、都市への人口の遍在が、地方における土地の所有?管理の担い手不足を特に深刻化させている。このような状况を背景に、管理されず、相続等による権利移転が生じても登记されないまま、世代交代が进み、所有者不明となる土地が増加することになった。
4.所有者不明土地问题を越えて
こうしてみると所有者不明土地问题は、日本における国土政策の展开の帰结であることが分かる。すでに国土形成计画法に基づく第叁次国土形成计画(2023年)は、东京一极集中を是正し、ボトムアップ式に形成される各地域の地域力をつなぐ国土づくりを提示した。そして、国土利用计画法に基づく第六次国土利用计画(同年)は、そうした地域力の形成基盘となる地域管理构想の推进を打ち出した。地域の合意形成に基づく所有者不明土地を含む土地管理は、改正土地基本法に基づく土地基本方针(2024年改定)にも反映された。
所有者不明土地対策の推進は、直近の関係閣僚会議による基本方針(2025年6月6日)でも強調されている。所有者不明土地问题は、日本の国土管理の問題であり、国民が真の豊かさを実感できる良質な社会資本を形づくる土台としての土地所有の仕組みを、地域コミュニティのレベルから、今后100年かけてでも构筑する机会を提供していることが看过されてはならないであろう。
※所属?职名等は本誌発刊当时のものです。