执笔者プロフィール

郑 美沙(てい みさ)
その他 : 第一生命経済研究所ライフデザイン研究部主任研究員塾员

郑 美沙(てい みさ)
その他 : 第一生命経済研究所ライフデザイン研究部主任研究員塾员
シニアの半数以上がポイ活を実践
「ポイ活」(ポイント活动)はシニアの间にも広がっている。买い物やサービスの利用によってポイントを贮めて活用する通称「ポイ活」は、キャッシュレス化の进展とともに、幅広い年代に普及しつつある。
笔者が所属する第一生命経済研究所は第一生命カードサービスと共同で、2024年に50~79歳の男女2,400人を対象とした「高齢者の生活と意识に関する调査」を実施した。その结果によると、50~79歳の56.7%が何らかのポイ活を行っていた。年代による大きな违いはなく、50代のミドルシニアから70代のシニアまで半数以上が実践していた。
具体的なポイ活の内容としては、「买い物の时、ポイントカードを提示する」(よくする=44.3%)、「ホームページ上のポイントサイトを利用する」(同33.8%)、「高额な买い物をする时には、ポイントを意识して决済方法を选ぶ」(同28.9%)といったポイ活をする人が多くみられた。
笔者の周囲には、动画サイトでポイントのお得な贮め方?使い方の解説を视聴し、実际にそのとおり行动する人や、移动距离に応じてポイントが贮まるアプリを外出时には欠かさず起动する人など、积极的にポイ活を行うシニアもいる。このように、ポイ活には様々なスタイルがあり、ポイ活をする人にとってはそれらが日常の行动の一部になりつつある。
ポイ活に影响を与えるデジタルリテラシー
ポイ活をする人としない人の违いの一つとして、デジタルリテラシーの差が挙げられる。先述の调査より、8种类のアプリ?デバイス(ヘルスケアアプリ、地図アプリ、ショッピングアプリ、厂狈厂、メッセージアプリ、动画视聴アプリ、ウェアラブルデバイス、家族向け写真?动画共有アプリ)の利用状况を比较したところ、8种类のうち「使ったことがあり、今后も使っていきたい」と回答した数は、ポイ活をする人では平均4.24个であるのに対し、していない人は平均3.43个にとどまった。さらに、スマートフォンで银行预金の残高管理やネットバンキングを行っている割合も、ポイ活をする人はしていない人より高い。
ポイ活では、ホームページ上でポイントを贮めたり、店舗でアプリのポイントカードを提示するなど、スマートフォンを活用する场面が多い。こうしたことから、デジタルデバイスを使いこなせるデジタルリテラシーの高さや、使おうとする意欲の有无が、ポイ活に影响していると考えられる。
金融ジェロントロジーから考えるポイ活
ポイ活には、「节约」のほか、歩数に応じてポイントが获得できるサービスを利用すれば「健康増进」にもなるなど、様々なメリットがある。他方、ポイントを贮めること自体に执着するなど、ポイ活は必ずしも経済合理性に基づく行动ではないケースもある。ポイントが多く贮まるからと、本来必要のない商品まで购入してしまった人も少なくないだろう。
特にシニアのポイ活においては、认知机能の低下によるトラブルや课题にも留意する必要がある。理解力や判断力、记忆力などは、加齢とともに衰える。こうした认知机能の低下が、経済活动や资产选択に及ぼす影响を研究する学问分野は「金融ジェロントロジー」と呼ばれ、庆应义塾大学でもファイナンシャル?ジェロントロジー研究センターで研究が进められている。
金融ジェロントロジーにおけるポイ活の研究はまだ多くないが、今后検讨すべき视点の1つと考えられる。たとえば、「ポイントの用途や期限に制限があった」「ポイント付与の条件を満たしていなかった」「どのアプリ?カードにポイントが贮まっているのか把握できない」といったことはシニアでなくても起こり、认知机能が低下した际には、一层気を付けなくてはならない。さらに、前述のとおり、スマートフォンなどを活用してポイントを贮めることも多いため、悪质なサイトや诈欺に引っかかり、金銭的被害や个人情报の漏洩なども起こりうる。
ポイントサービスを安心して利用するため
こうした课题に対応するためには、ポイントの仕组みやリスクについて理解を深め、「ポイ活リテラシー」を高めながら、必要に応じて周囲のサポートを得てポイ活をしていくことが望ましい。また、経済行动においてポイントが欠かせない存在となっている中、年代问わず金融経済教育にどのように位置づけるべきか议论が求められるだろう。同时に、ポイントの利用実态や行动への影响について、これまで以上に体系的な研究を进める必要がある。
そして、今后もポイントサービス市场の拡大やシニアの利用者の増加が见込まれるため、事业者には分かりやすいサービスの设计が一层求められる。谁もが安心して利用でき、信頼できるポイントサービス市场が形成されることが期待される。
※所属?职名等は本誌発刊当时のものです。